げんさんのほげほげ日記

その日に感じたことや、これまで考え続けてきたことなどを 徒然なるままに綴っております(雑話的なブログです)。 好きな読書を通じた、こんな本もありますよ~といった紹介や、 これまでの旅の思い出などにも触れていけたらな、と思っています。 (ブログの機能なども日々勉強中!)

ひろさちやさん「ゆうゆう人生論」を読んで…

f:id:genta-san:20211212105917j:plain

買い物へ行く途中で。餅つきをしている人たちが…カポーン、カポーンと餅を搗く音が響いていました。年の瀬が近づいたなぁ~と感じます😊(写真がボケていて…すみません!)

今日の東京は晴れ。時々雲が広がるときもありましたが、一日穏やかな日和でした。

…と書いていたら、お昼どきに下からドカーンと突き上げるような地震が来ました。

茨城県南部を震源とした地震。ワタクシのおうちは震度3でした。

最近、地震が多いですね。

日本全体がゆっさゆっさ揺れているような感覚です。

こうやってガス抜きしてくれているのなら良いのでしょうけれど、

思わぬところで大きな地震が来たりしますので、引き続き要注意なのかもしれません。

(でもこんなことを言っては申し訳ないですが、震度4ですし、揺れたのも関東域だけ

 なのですから、のど自慢は全国で中断する必要はなかったような気がしますけれど)

f:id:genta-san:20211212102936j:plain

今日はおうちでのんびりと本を読んでおりました…

今日は昼前からおうちでごろごろしながら本を読んでおりました。

本日読んでいたのはこちら、ひろさちやさんの「ゆうゆう人生論(1995年。集英社)」

ひろさちやさんは宗教、特に仏教についていろいろ書籍を書かれておられる方です。

仏教の考え方を日常の出来事を通してわかりやすく伝える…小難しい理論というよりも

むしろ気楽に読めるエッセイが多いです。

この本は先人の名言・ことわざを、ひろさちやさんが日常のエピソードを交えて、

温かく解説したものです。

今日はこれまで読んだ内容で、惹かれた箇所をいくつかご紹介したいと思います。

 

①きみの欲しいと思うものを買うな。必要なものだけを買え(カトー)P126~

ひろさんは子供の頃、なかなかお母さんに欲しいものを買ってもらえなかったそうです

「友達が持ってるから」「先生から買ってもらえを言われたから」「勉強に役立つか

ら」などと交渉して10日目になってやっと買ってもらえたとか。

 

わたしは、現代の日本の子供たちが気の毒だと思います。彼らは、欲しい物が簡単に

手に入る時代に生きています。

「あれを買ってほしい」と希望を述べると、親は喜んですぐ買ってくれます。十日間も

待たされるなんて、絶対にありません。だから不幸なのです。間違えないでください、

欲しい物が即座に手に入ることは、幸福ではないのです。不幸です。なぜなら、彼らに

は、欲しいものを手にしたときの、

ーよろこびー がないからです。感動がないからです。

いや、彼らはそれ以上に不幸なんです。というのは、じつは現代の親たちは、子どもが

「あれを買ってほしい」と言い出す前に、子供の欲しがりそうな物を買ってきてくれる

のです。みんなが持っているから、きっとうちの子も欲しがっているだろうと、親の方

が気をきかせて買ってきて与えてくれる。そういうのを、

ー希望の先取りー というそうですね。これをやられると、子どもは自分の希望・欲望

すらわからなくなります。

物のない時代に育ったわたしたちは幸福だった。わたしはいま、貧困の時代につくづく

感謝している次第です。

⇒逆説的なお話ですが、何となく感じるところもあります。

 先に与えると何も考えなくなる…という話はよく聞きます。

 いやぁ~物が豊かな時代と言われて早何十年。次から次へとテーブルに物が並んで…

 欲に対して淡白になるというのもわからんでもないですね。

 (若い方からすると、モチベーションを高めるのが大変な時代なのかもしれません)

f:id:genta-san:20211212103118j:plain

イチョウの木も紅葉が進んでおりました~

②話すことの二倍、人から聞くべきである(デモステネス)P150~

吃音症の青年がいたそうです。その青年が営業職を務めることに。彼は辞めようとしま

したが先輩から「聞き役に徹したらどうか」と勧められ、仕事をやってみると「彼は話

のうまい男だ」との評判が立ち、営業成績がぐんぐん上がったそうです。

普通のセールスマンとは逆に、顧客に意見を言わせ、それを真剣に聞く姿に顧客は

「この人は信用できるぞ。普通のセールスマンと違って、この人はわたしの味方になっ

てくれる人だ」といった安心感が生まれたとか(⇒どこかで聞いたような話ですね…)

 

古代アテネの政治家デモステネスは「話すことの二倍、人から聞くべきである」と言っ

ています。わたしたちの口は一つです。しかし耳は二つあります。

だから耳は口の二倍の働きをすべきなのですね。デモステネスはそう計算したのでしょ

う。同じことを、シェークスピアも言っています。

「誰のことばにも耳をかせ、いろんな人に口を開くな」

これはハムレットの中に出てくる言葉です。父親が息子に言って聞かせているのです。

それに続けて「みんなの意見は聞いて、自分の判断はひかえなさい」と言っています。

大勢の人が喋っているとき、喋っている人は自分の意見が一番良いと思っています。

そこにあなたがどんな立派な意見を言っても誰も聞いてくれません。だとすれば、言う

だけ損です。それよりは、黙って人の意見を聞いているほうがよろしい。そして、その

中に非常にいい意見があれば、それを別の機会に披露するといいでしょう。そうすると

あなたは尊敬されます。

18世紀の思想家のモンテスキューもこんな忠告をしてくれています。

「人間は考えることが少なければ少ないほど、よけいに喋る」

そういえばそうですね。ペラペラ、ペラペラ喋っている人は、あまりものを考えていま

せん。黙って聞いていると、矛盾だらけのことを喋っています。

19世紀ドイツの哲学者のニーチェは、こう言っています。

「人は黙ってはならない場合にだけ語るべきだ」

これもその通りです。ところが世の中の人は、語るべき時に逆に沈黙してしまうのです

日本の政治家にそういう連中が多いですね。政治家は自分の考えをしっかりと国民に話

さねばならないのに、そういう時には黙してしまいます。親が子に、しっかりと言って

きかせないといけない時があります。それなのに、そういうときに限って黙ってしまう

のです。あるいは夫が妻に、妻が夫に話さねばならないときがあります。あるはずです

ところがそういう時に話さないのです。これが一番困ったことです。

お喋りをいましめた世界のことわざを紹介しておきます。

ブルガリア「舌をすべらすよりも、いっそ足をすべらす方がいい」

ロシア「ひっかきすぎると肌を傷つけるように、喋りすぎると心を傷つける」

ビルマミャンマー)「たえず削っていると、ナイフは鈍くなる。たえず喋っている

 と、智恵も鈍くなる」

ロッコ「ことばが負わせた傷は、刀が負わせた傷よりひどい」

⇒こちらを読んで「おおっー」と思いました。ガッテン♪ガッテン♪です。

 (全然関係ないですが、ためしてガッテン、来年3月で放送が終わるとか…

  最近、長寿番組がどんどん去っているような気が…寂しい限りです)

 人はどうしても話さなければならない時があります。でも、どちらかと言うと、

 ワタクシも普段は静かで無口です。議論の場でもあんまり発言しないなぁ~。

 意図してやってきたことではないのですが、このお話を聞いて、なるほどなぁ~と

 肚落ちしました。

 さぁ某国の某総理さん、年末までに自分の言葉でどれだけ語ることができますかな…

f:id:genta-san:20211212102955j:plain

買い物の途中で横断歩道から一枚パシャリ♪ お昼どきは雲が多かったです

③大方人の心は、野の草の風に随うが如し。縁によりてなびきやすし(鴨長明)P162~

江戸時代の高僧、白隠禅師のところに武士が訪ねてきて「地獄や極楽が本当にあるので

しょうか」と問いました。そこで白隠さん、おまえは武士だろう、武士は死を恐れぬも

の、おまえは死後の心配ばかりをしている、へなちょこ武士め!おまえの刀は錆だらけ

だろう…と散々その武士をバカにして、最後に武士へ唾を吐きかけると…

武士は怒って刀を抜き、白隠に切りかかったそのとき…

「それ、そこが地獄じゃ」と白隠は語りかけます。その言葉で武士は気づきます。

白隠禅師は自分に、地獄のあり場所を一生懸命教えてくれていたのです。

怒り狂った自分の心が、まさに地獄だったのです。

武士は刀を投げだして、白隠に詫びます。そのとき、すかさず白隠は言います。

「それ、そこが極楽じゃ!」

 

「心」というものは、コロコロ変転するところから”こころ”と名付けられたのだ

という説があります。

鎌倉初期の歌人であった鴨長明は次のように言っています。

「大方人の心は、野の草の風に随うが如し。縁によってなびきやすし」

人間の心というものは、風になびく草のように、縁によってころころと変わる。

仏教の考え方によると、人間の心のうちには、さまざまな「こころ」が住んでいます。

わたしたちの心の中には、やさしいほとけのこころもあります。

あるいは、怒りのこころである地獄のこころもあります。

欲に狂った餓鬼のこころもあります。

もちろん、わたしたちは人間ですから、人間らしいこころも持っています。

それらさまざまな「こころ」のうち、いずれの「こころ」が心の表面に出てくるかと

いえば、それは縁によるものです。

ところでこの場合、注意しておいてほしいのは、いい人に遇えばいいこころが、悪い人

に遇うと悪いこころが出てくるのではありません。あくまでもいい縁・悪い縁なんです

縁によってこちらの「こころ」が変わるのです。

そのことは、わたしたちが同じ人に出会っても、同じ結果にならないことでおわかり

いただけると思います。一か月前に遇った時は、本当にいい人だと思った人と再会して

なんだかいやな人…と思うことがありますよね。それが縁なんです。そして、相手の人

も同じように考えているでしょう。前にはこの人と気が合うと思ったのに、違ったかな

と思っているはずです。お互いに縁が違っているのですね。だから、時にはうまくいき

時にはうまくいかないのです。こちらがやさしいこころになったり、地獄のこころにな

っているのですが、相手も同じようにほとけのこころになったり、地獄のこころになっ

っているのです。

でも、このことがわかっていると、対人関係が少しは楽になります。

つまり、縁によって人間の心は変わるのですから、うまく行かない時は、相手が悪いん

でもなく自分が悪いんでもなく、今日はただ縁がうまくいかないのだ…と考えるといい

のです。そうして、その日はあっさりと付き合うようにします。すると、別の日にうま

く行く可能性が残ります。

人の心は縁によって変わる。そのことをしっかりと記憶しておいてください。

⇒ちょっと長くなりましたが、ご縁は不思議ですなぁ~とつくづく思うお話でした。

 うまく行くときもあれば、そうでないときもある。

 まぁそんな日もあるさ…過ぎたことをいつまでもグジグジ言っていてもしょうがない

 ですから。

 自分の心は自分でもなかなか制御できないもの。

 そう言えば、「こころ」については沢庵禅師もこんな言葉を残しておられます。

 「心こそ 心惑わす 心なれ 心に心 心許すな」

 気は持ちよう…なのかもしれませんね(あ、ちょっと違うかも😊)。

f:id:genta-san:20211212103220j:plain

緑道の葉っぱさんも随分と落葉しましたね…

④明るい性格は財産よりも尊いカーネギー)P78~

最後のご紹介するのはアメリカの鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーの言葉です。

カーネギーに莫大な財産をもたらしたのは、彼の明るい性格でした。明るい性格がなけ

れば、彼の名前がアメリカの歴史に残ることはなかったでしょう。その意味で、この名

言の通り、明るい性格は財産よりも尊いのです。

たしかに、明るい性格の人は得です。

わが国にも「笑う門には福来る」といったことわざがあります。

にこにこしている人には、自然と運がついてくるのです。苦虫を嚙み潰したような顔を

していると、幸運の女神も逃げて行きます。

けれども…という人がいるでしょう。性格というものは生まれつきではないか。明るい

性格がいいといっても、暗い性格に生まれた人間はどうしようもないではないか、と。

だが、カーネギーは、性格はつくることができる、と言っています。

若い人たちに、性格をつくることができるし、体と同様に人間の心も日陰から移して

日光浴をさせることができるのだと知っておいていただきたい。日の当たる場所に出よ

うではないか。できれば、困ったことも笑いで吹き飛ばそう」

心の日光浴…なんて洒落ていますね。

心に日光浴をさせて、明るい性格をつくりましょうよ。

 

すべてご紹介しますと怒られてしまいますので、このあたりで…おしまいにしたいと

思います。

(このようなお話が37話ほど収められています)

f:id:genta-san:20211212103259j:plain

ベンチに座って、ちょこっとひと休みです~♪♪

実はワタクシ、若い頃はどちらかというと人見知りする方でした。

(今会う人がそれを聞くと、ウソだろー!と絶対突っ込むはず♪)

ワタクシが自分自身を変えたきっかけは、学生時代の一人旅でした。

国内の離島へふらっと行き、社会人の方も含め、いろんな方と出会い、遊びました。

一期一会、個性の強い方も多く(当時の離島は”変わった雰囲気”の方も多くて、面白か

ったのです…)、そんなご縁を積み重ねていくうちに、気付けば初対面の方にも気に

せず話しかけられるようになっていました。

不思議なものです。場数を踏んだ…ということなのかもしれませんが、人との出会い、

ご縁というもののありがたさを感じています。

人とのちょっとしたご縁、それをひろさんは「ゆうゆう人生」と表現されています。

あまり気負いせずに読める本ですし、きっとお近くの図書館にも置いてあると思います

ので、お茶受け代わりにいかがですか?

お正月、布団に入ってヌクヌクしながら読むにはちょうど良い本かも…😊😊

f:id:genta-san:20211211152117j:plain

紫色のお花さんが…紫色はワタクシの好きな色のひとつです

年末まであとわずかとなりました。

今年一年どうだったかな…お風呂に入りながら、そんなことを想ったりもします。

(あ、ホゲホゲしっ放しですって!いやーそう突っ込まんでくださいまし😊😊)

このブログもまもなく年越し…正直ここまで続くとは思っていませんでした。

これも皆様からの励ましがあったればこそ…そのご縁に感謝しております。

寒さも厳しくなってきました。

みなさま、どうかお身体ご自愛ください♪♪

 

今日はひろさちやさんの本を読んで、みなさまとのご縁に感謝した一日でした。

 

ではでは!

最後までご覧いただいてありがとうございます! お礼申し上げます!!  

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村