3月になったなぁ…と思っていたら、第一週がもう終わってしまいそうです…。
年が明けてから、あっという間に時間が経ったような気がしています。
その割にはお出かけしてないなぁ…あー旅行にも行きたいのにっ!!
はい!そんなときは昔の旅の思い出に浸って、心を癒すのが一番ですねーー😊
ということで(前置きが長くなりましたが…♪)今年2回目!旅の思い出を
ご紹介したいと思います。
今回は5年ほど前になりますが(あー、時が経ったものだ…涙)、
沖縄県の南大東(みなみだいとう)島を訪ねた思い出をご紹介します。
沖縄の本島から東へ400km、プロペラの小型機で1時間ほどかかる
ところにある、絶海の孤島です。
前々から訪ねてみたい…と思っていたのですが、場所柄と飛行機も毎日
飛んでいないので、スケジュールがなかなか合わなかったのですが、
今回、ようやく訪ねる機会を得ることができました。
今回は1泊2日の旅…当時作成した資料も交えてご紹介したいと思います。
お茶受け代わりにご覧いただけましたら幸いです。
・・・ここから・・・
「南大東島って、どこにあるの?」
はい、まずそう思いますよね~😊
場所はこちら、太平洋にポツンと浮かぶ、周囲20kmほどの島です。
「南」大東島とありますように、島より北へ12kmのところに、
もうひとつ、北大東島という島があります。
(今回は日程に余裕がなく、訪ねることができませんでした⇒次回は北大東島っ!)
ただ、それ以外には何もなく…遠く…見渡す限り水平線が広がっています♪♪
南大東島は明治18年(1885年)に日本国が領有を宣言し、沖縄県の管轄に
入りました。
明治33年(1900年)頃より、八丈島出身の玉置半右エ門氏により、
島への開拓、入植が始まりました。
その後、島の経営が製糖会社へ渡ったり、アメリカ軍の施政下に置かれたり…と
紆余曲折はありましたが、昭和47年(1972年)の沖縄返還とともに、
当時は大阪でお仕事をしておりました。
朝に関空よりLCCのピーチ航空で那覇まで移動し(初めてピーチに乗りました♪
座席結構狭っ!)、午後の南大東島行きの飛行機で島に入りました。
(南大東島への飛行機は週3~4便。北大東島経由の便もあります)
島に到着後レンタバイクを借りて、島内一周です。
まずは島を一望できる日の丸山展望台へと向かいました。
こちらが日の丸山展望台からの眺めです。
島の周りは断崖絶壁で、砂浜などは一切ありません。
逆に島の内部は平坦な地形となっていて、ちょうどプリンを皿に置いたような…
そんな(台形の)形をした島となっています。
(島の中心部を眺めている限り、平らな土地が広がっていることもあって、離島に来て
いる気がしません…)
島の中心部は「在所(ざいしょ)」と呼ばれる集落です。
島の方はほぼこちらにお住まいです。
島の主要産業はサトウキビ。かつて製糖会社が島を所有し、経営していた歴史もあって
今も島のあちらこちらにサトウキビ畑が広がっています。
次に島の南端にある亀池港に寄りました。
海の色が濃いですね…荒々しい波が打ち寄せていました。
(外洋だなぁ…としみじみ思いました)
島へのフェリーは、普段は島の西にある西港を利用しますが、海が荒れているときは
こちらの亀池港を使用することもあるそうです。
(離島はどこも代替の港を持っていますね…なるほど♪)
島の中心部、在所集落に入りました。こちらが本日のお宿「ホテルよしざと」さん。
島で唯一のホテルです(ワタクシの本日のお宿です♪)。
台風が通過するときに、テレビで「南大東島からです。風雨が強いです!」といった
映像がよく流れますが、それはこのホテルよしざとさんから中継しています。
(昨年も一度、台風が南大東島のそばを通過していきました…よしざとさんのロビーが
映っていて、懐かしい思いでいっぱいになりました…)
ホテルに荷物を置かさせていただいた後、ちょっと遅めの昼食を…ということで、
ホテルの目の前にある「大東そば」さんで、おそばをいただきました。
お店の外観写真は当時のもの。ワタクシが訪ねた後、お店は改装された…という話も
聞きました。
(グーグルマップで見ると、確かに店の名前が微妙に変わっています…)
かつて八丈島から移住してきた歴史もあってか、八丈島由来の食べ物も多いです。
特に大東寿司と呼ばれる島寿司(サワラの漬け寿司です)は、八丈島の島寿司と
うりふたつでは…という一品。島の食文化って面白いなぁ…なんて思いました。
(写真を撮っていたはずなのですが、あぁデータがどこかへ行ってしまった!
すみません~代わりにANA FESTAさんのHPからどうぞ♪
今は那覇空港でも買えますので!)
あーお腹いっぱいになりました♪
腹ごなしも兼ねて、食後は引き続き、島内をぐるっと一周しました。
まず訪ねたのは塩屋海岸プール。
南大東島は周囲を断崖絶壁に囲まれているため、砂浜がありません。
(波も荒く、海も急に深くなっています…)
目の前に海があるのに、子供たちは泳ぐ場所がないっ!泳ぐ練習ができない…
じゃあ泳ぐ場所を作っちゃおう!ということで、岩場をくりぬいて、
プールを作ってしまった!!…ということなんだそうです。
島にはそのようなプールが、この塩屋プールのほか、もう1箇所あります。
(後ほどご紹介する海軍棒プールです)
ただ、見ての通りで、海水を引き込んでいるため、海が荒れると泳げません。
(というか、波が高くてとても危険!近づけないです…)
次に訪ねたのが、バリバリ岩と呼ばれるスポット。
南大東島は地殻変動の影響を受け、現在も北東方向へ、年に数センチ移動していると
言われています。
かつては岩だったところが、地殻変動の影響で岩が裂け、どんどん広がって、
通路のようになったところ…それがこちら、バリバリ岩です。
(バリバリと岩が裂けていった…のでしょうね~)
少しずつ、バリバリと岩が裂けて、ここまでの広さの通路になったのかぁ…
おおっ!悠久なる時の流れを感じます。
次に訪ねたのは、バリバリ岩の近くにある南大東漁港。
要塞のようにそびえるこの港は、岩をくりぬいて作ったそうです。
(ダイナマイトも使って、掘削していったとか…すごいですね)
プールと同じで、接岸できる港がないなら、岩を掘って作っちゃおう!
という発想なのですね…発想がダイナミックで素敵です♪
平成元年から建設工事を始めたそうで、ワタクシが訪ねたときもまだ完成していない
状態だったとか…いったいどんな港になるのやら…?
「なんて大きさだぁ…」としばし感動しておりました。
(船がいれば、その大きさがより分かりやすかったかもしれませんが…)
南大東漁港からは、お隣りの北大東島が見えます。
近そうに見えますが、北大東島へ行くには飛行機に乗っていくしかありません。
(船は週1便しかないので、移動には不向きかも…)
今度は北大東島に行きたいなぁ~なんて思いながら眺めていました。
今度はぐるっと一周道路を東の方向へ…海軍棒プールへやってきました。
海岸線に降りる坂道が急すぎ!怖っ!!…ということで、
手前の駐車スペースにバイクを置いて、てくてくと歩いて降りていきました。
本当に岩をくりぬいて、プールにしているんですねーー。
波がざばんざばんとプールに入ってきていました。
面白いですね~海水のプール…子供たちがキャッキャッ言いながら、
泳ぐ姿が目に浮かびます。
下まで降りると、プールの向こうに見える群青色の海がとてもきれい♪
なんか海辺の露天風呂に入っているような気持ちになりました。
海軍棒という名前の由来は、明治時代に帝国海軍がこの場所に測量用の棒を
立てたから…だとか。
下の写真の右の方に小さく、マッチ棒のようなものが見えますが、
これが海軍棒かもしれません…(断崖の上なので、確認しませんでしたが…)。
こちらには小さな展望台があります。絶景です。
ただただ広がる水平線をしばらくの間、ぼぉ~と眺めていました。
風もさぁーーと吹いていて、とても気持ち良かったです😊
一周道路をぐるっと回って、西港にやってきました。
5月とは言え、日差しは強烈です。
今回1泊2日の旅でしたが、旅を終えて家に帰ったら、肌は真っ黒になっていました。
(日焼け止めを塗っていなかったので…ヒリヒリしてしまいました♪)
那覇と南大東島との間には週1便、フェリー(フェリーだいとう)が運航しています。
海が時化ることがなければ…この西港に寄港します。
今日はフェリーの寄港日ではありませんでしたので、港には誰もいませんでした。
港…と言いながらも、そこには建物や桟橋はなく、ただアスファルトで舗装されただけ
え?じゃあお客さんはどうやって船に乗り降りするの…?
(あ、クイズですね!!)
なんちゃって…さっそく答えですが、
お客さんはゴンドラに入って、そのゴンドラをクレーンで吊り上げて、
港と船との間を行き来するんだそうです!
こちらは南大東村さんのHPです。文字化けしちゃって文章は読めないのですが!
HP内の左下の写真をご覧いただくと、ゴンドラを吊り上げている様子がわかります。
(いやぁー面白そう!一度体験してみたいなぁ…)www.vill.minamidaito.okinawa.jp
西港を後にして、ちょっと北にある星野洞を訪ねました。
実は先ほど寄ったのですが「休憩中」という看板が掲げられていて、
中に入れなかったのです。
アイシャルリターン!(爆)ということで、再び訪問…今度は開いてました😊
(後で知ったのですが、星野洞には9時から11時、14時から16時の時間帯しか
入れません。ご注意ください!)
さっそく中へ入りましょう!
南大東島には100を超える鍾乳洞があると言われますが、その中でも一番美しいのが
この星野洞と言われています。
鍾乳洞は久しぶりに入りました…美しいです♪
(まさか、南大東島で鍾乳洞に出会えるとは…どうやったらこのような形ができる
のだろうか…と、思わずぼぉ~と見つめてしまいました)
スロープには手すりもあり、また程よい間隔で明かりも点いていますので、
落ち着いて見学することができました。
ところどころで、古酒の瓶が置いてあったのは面白かったです。
(熟成させているのかぁ…美味しそう~~)
星野洞さんのHPです…美しい鍾乳石をご覧になれます(ぜひご覧下さい!)
本日最後に訪ねたのは、島の中央にある「大池」です。
鍾乳洞がある⇒カルスト地形…ということで、南大東島には100を超える池沼が
存在すると言われています。
島の中で一番大きい池がこちら大池です。
更に驚くのが、この池の北側にはマングローブ(オヒルギ)の群落があります。
(絶壁の上にある土地で海とつながっていないのに…何故??)
一説によると、池は地中深くで海とつながっているとか…
そのため、マングローブが生育できるのではないか…とも言われています。
(大池のオヒルギ群落は1975年に日本の天然記念物にも指定されています)
大池の北側にある展望台に登って、不思議な地形だなぁ…なんて思いながら、
しばらくの間、池や周りの風景をぼぉーと眺めていました。
日も暮れてきましたので、そろそろホテルに戻りましょうか。
島内の名所をいろいろ訪ねることができて良かったなぁ~と思いました。
(バイクは便利ですね…ありがとうございました!)
大阪から移動してきて、島内を一生懸命回ったので、もうクタクタ…
ホテルで夜ご飯を食べた後、シャワーを浴びたら、猛烈な睡魔が…
軽く仮眠でも…と思ったら、そのままベットで朝まで爆睡してしまいました。
(あぁ実は夜、近くの居酒屋へ行って、深海魚インガンダルマを食べるつもりだった
のですが、食べ損ねてしまいました…残念っ!)
※インガンダルマとは…バラムツなどとも呼ばれる深海魚(2mの大きさのものも!)
脂分が多く、食べ過ぎると翌日ダラダラと油分が(お尻から!)流れて止まらない…
とも言われています(ワックス状の成分なんだそうです。胃腸では消化できない…)
脂分が乗った刺身は絶品ですが(大トロよりも更にトロットロらしい…)、
食べるのは3切れまで…と島では言われているそうです。
大トロを凌駕する味だと…あちこちのサイトで紹介してあって、食べる気マンマン
だったんですけどねぇ~
(インガンダルマとは、犬のお尻から油が垂れる…という意味なんだそうです♪
食品衛生法上、販売は禁止されていて、自己責任で食べるスタイルらしい…フフ)
いやーインガンダルマ、チャレンジしたかった!今回の唯一の心残りです♪♪
ハッと起きたら、早朝でした!
あー寝てしまっていたのね…でもよく寝たなぁ~(思わず背伸びです)。
時計を見ると、まだ早朝、5時台だったかも…
せっかく早起きしたので、朝食の時間まで、バイクで島内を一周することにしました。
昨日訪ねた海軍棒プールにやってきました。
朝陽が素晴らしい!波も高い!!
プールの位置まで降りてみましたが(今日はバイクで降りてみました♪)
波が荒くて、近づくと持っていかれそうな雰囲気でありました。
ザバーン、ザバーンと大波が…潮がふわぁーと顔にかかってきて、気持ちよかったです
昨日訪ねた大池展望台にも寄ってみました。
周りには誰もおらず、一人静かにぼぉ~と眺めておりました。
(鳥の声しか聞こえない…あぁ、なんて贅沢な時間なのだろう…てへへ♪)
西港にも再びおじゃましました。
コバルトブルーの海が遥か彼方まで広がっていました。
どかっと座って、ぼぉーーと眺めていました。
動けなくなりますね~~(一日中、ここでぼぉ~としていたいなぁ…)
あ、そうそう下に眼を向けると、ぷかぷかと大きなカメさんが水面を漂っていました。
行進しているかのように、次から次へとカメさんが現れて、移動していきました…。
(アオウミガメさんかなぁ…感動して眺めていたので、写真撮り損ねました…😊)
あ、でもそろそろ朝食の時間です。
ご飯を食べたら、空港へ行く時間になることでしょう。
海も見納めですね…いろいろ本当にありがとうございました!
あっという間の…1泊2日の駆け足の島旅でしたが、
たくさんの感動をいただきました。感謝です!!
最後にお世話になったホテルよしざとさんのお部屋の写真をパシャリ♪
綺麗なお部屋でした。ベットもふわふわ…気持ちよかったです。
(気持ちよすぎて爆睡して、インガンダルマを食べ損ねたのですけれど…汗)
こちらはよしざとさんのHPです。スタッフの方々は皆親切な方ばかりでした。
この後、バイクを返却して、ホテルの送迎バスで空港まで送ってもらいました。
ただその後、ひとつだけハプニングが!
強風のため、飛行機が飛んでこなかったのです。
(ええっーー!明日、仕事なんですけど!!)
結局、3時間遅れて飛行機が南大東島空港にやってきて、出発は更に遅れて
4時間遅れで出発!
那覇からは同じくピーチ航空で帰る予定だったのですが、当然間に合わず。
空いている便を探して、結局福岡空港経由で夜に大阪へ何とか辿り着くことが
できました(結局、行きのピーチ便で浮いた分を使ってしまった…あはは~)。
当時はワタクシ、ガラケーでしたので、ピーチ航空の便変更を携帯で手続きできなかっ
たのですよね(今ならできたのでしょうけれど…)。
南大東島空港の方や、那覇に着いても航空会社の方が問い合わせや対応を色々して
いただいて…(結局ダメだったのですけれど)、沖縄の方々はとても優しいなぁ~
と感動しました&ますます沖縄が好きになりました…。
(学生時代に初めて沖縄へ行って感動し、それ以来ずっと虜になっておりまして…♪♪)
今回も自然と様々な出会いと、人の優しさにも触れた旅となりました。
お世話になりましたみなさま、改めてありがとうございました!!
・・・ここまで・・・
沖縄は今、ちょっと遠く感じているところもありますが、
世の中が落ちついてきましたら、美しいコバルトブルーの海を再び訪ねて、
今度はもっとぼぉ~としたいなぁ~と思っています。
また機会がありましたら、旅の思い出をご紹介したいと思います。
今日は沖縄本島の遥か東…南大東島を訪ねた思い出を振り返った一日となりました。
ではでは!
最後までご覧いただいてありがとうございます! お礼申し上げます!!