げんさんのほげほげ日記

その日に感じたことや、これまで考え続けてきたことなどを 徒然なるままに綴っております(雑話的なブログです)。 好きな読書を通じた、こんな本もありますよ~といった紹介や、 これまでの旅の思い出などにも触れていけたらな、と思っています。 (ブログの機能なども日々勉強中!)

(私の師匠♪)境野勝悟さん「論語に学ぶ人間学」を読んで

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出張の合間に海を眺めて…おじゃましたのは1時間ほどでしたが、のんびりさせてもらいました♪(ぼぉ~と海を眺めると癒しになりますね😊)

今朝の東京は、底冷えしました。

そう言えば、日本各地で雪が降りますよーと朝の天気予報さんは言っていましたなぁ~

再び寒波到来!ですね…。

行き帰りではマフラーを首にぐるぐる巻いて、かなり怪しげなワタクシ…

(とぐろを巻いたヘビのよう…爆。あ、でも温かい~~♪)

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昨日は静岡県の三島へ出張でした。

朝の東京駅や新幹線はご覧のとおりで(時間が早かったせいもあるかもしれませんが)

人はほとんどいませんでした。

今朝の通勤時、埼京線武蔵野線やTXもお客さんはけっこう減っていましたので、

再び人の移動が少なくなりつつあるような気もしています。

(今日の人数はインパクトがありましたから…昨年の春のように、電車が空いていくの

 でしょうか…どうかしら?)

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曇りがちな一日。丹沢の山々はちょっと霞みがかっていました…(遠くにはうっすらと雪をかぶった富士山が見えました)

今日はお正月に読んだ本を1冊、ご紹介したいと思います♪

境野勝悟さんという東洋思想家をご存じですか?

禅に関する書籍も多数出版されています。

長年、私立栄光学園高等学校で教鞭を取られた後、お住まいの大磯で

こころの塾・道塾を創設して、若者への教育にも努められた方です。

(怪しい方ではありませんよ!!)

生まれは昭和7年。もうずいぶんなお年ですが、今も本を出されたり、

各地へ講演に飛び回るなど、今もお元気!矍鑠とされています。

もうかなり以前のことなのですが、

境野さんの「禅の思想に学ぶ人間学致知出版社)」という本を読んで、

境野さんの明るさに惹かれ、ファンになりました。

(今では勝手に師匠呼ばわりしております~~)

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5回にわたって行われた講演の内容をまとめた本です。書物から人を学ぶ…講座を数多く開催されておられます

昨年12月に古本屋へ寄りましたら、

境野さんの「論語に学ぶ人間学(2011年致知出版社)」を見つけました。

「正月に読もうっと!」と即決!棚に積んであったものです。

楽しみにしていたこの本…このお正月、ゆるゆる、のんびりと読んでおりました。

(結局、積読した本で読んだのは、この一冊だけでした…てへへ♪)

 

今日は、この本の印象に残った個所をちょこっとご紹介したいと思います。

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昨日は出張の用事を終えて、近くの回転寿司屋さんで遅めの昼食を…まずは温かーい熱燗から♪♪(身体も心も温まります~おつかれさまです😊)

①P136~「神への礼と、人への礼」

私たちは今、この世を生きています。でも、自分の力だけで生きていると思ったら

とんでもない間違いです。

「生きる」の「る」とは、継続している時につける接尾辞です。

be + ing。I am going my school.つまり、現在進行形です。とにかく継続して

いるときに「る」がつきます。

「見・る」「す・る」、全部そうです。

息が続いているということが「生き・る」ことです。

ですから「生き・る」ことに意味なんかありません。

「きみには生きる目的がないのか」なんて馬鹿いっては困ります。

「生きる目標」なんて、偉大な目標をもちすぎるから、プレッシャーで人生が苦しく

なるのです。目標なんかもたなくても、なんとか生きていけます。

高い目標をもってもなかなか達成なんかできません。人生、その達成で苦しむだけです

人生は無目的に生きることです。

人生無目的。これは、禅の言葉です。

 

今日一日をひたすら元気にあかるくみんなで仲良く生きる。今日しかない。そう思えば

五年後、十年後の高額な目標なんかいりません。

今日自分がやるべきことを、汗かいて一所懸命やればいい。

目標をもつことによって、その達成のためにどうして今日一日を暗くしてしまうの

ですか。目標をかかげてはいけないというわけではありません。特に現代の社会生活

は、目標を決定しないと、活動できないことがたくさんあります。目標をかかげても

あまりにも真面目に目標を追い回すことのないように…。目標をつくっても神経質に

ならないように…。

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生しらすがあったので「プリ~ズ!!」日本酒に合いますね~♪♪

なんのことはないのです。人生は、ただ息がつづいているだけのことです。

が、「息がつづいている」ことが実は大変だ。

この息はどこからきているか。息ができるのは、この天地自然に呼吸の働きがあるから

です。心臓がコツコツ動いているのは、太陽のおかげです。生まれてから今日まで、

太陽という電池で心臓が動いています。

その電池に対して、一銭でも代金を払ったことがありますか。

ノーコスト。それなのに、どうして一生にいっぺんたりとも、太陽に向かって

「ありがとう」といえないのですか。人間しか感謝できないのですよ。

人は、ほとんどが、生命のもとである太陽の力、自然の力、空気に対しても、

まったく感謝しない。

水だってそうだ、水がなければ人はだれも生きてはいけない。

水道の蛇口をひねって、「あなたのおかげで一日暮らせます」なんていっても、

けっして大げさな話とはなりません。

天地自然の中で人間ぐらい傲慢で、恩知らずはいないかもしれません。

一銭もかからない水、一銭もかからない太陽、一銭もかからない空気、生命に大切な

ものは、ぜんぶノーコスト。だれでもただ、さぼっていても、ぼんやりとしていても

みんな平等にもらえるものすごいパワーだ。

この偉大なる自然の生成力に対して深くありがとうと感謝をしましょうというのが礼。

これが孔子が主張した「礼」です。

⇒ちょっと紹介が長くなってしまいましたが、境野さんの考え方の基です。

 自然体なんですよね…語り口が。

 境野さんは洒脱な語り口で話も面白く、いろんな企業さんから引っ張りだこなんです

 (いつも流しを着て、ちょっとかっこいいおじーさんです)

 その思想の基は「禅」です。曹洞宗臨済宗の双方を学ばれた本格派。

 キリスト教系の学校で長く教鞭をとられたこともあり、西欧の考え方もよくご存じで

 そういった経験も踏まえた語りは実に深いものがあります。

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真鱈の白子…今日、特別に港に揚がったものだとか…美味でした♪

②P67「山上さらに山あり」

一山一山汗をかいて登った。もう、これで最後の山かと、頂上についてフッと見上げる

ともう一つ高い山がある。その山を登ってまたフッと見上げるとまたもう一つある、

それでもつぎつぎ登っていく。人生これでいいということはない。

ちょっぴり悟ったって、それでいいっていうわけではない。悟りにも深浅がある。

どんどん深く悟っていかなくてはいけないという意味です。

釈迦も達磨も「もし生きていれば私も目下修行中」というでしょう。修行にはきりが

ありません。

どうか皆さんも、長生きしようなんてあまりにも苦心して養生しようなんて思わなくて

いいから、今日一日、元気にあかるくポツポツとあまり汗はかかないで、美しい景色を

眺めながら、なるべく好きなことをして、人生の山を「仁」の心をもってゆっくり

登っていきましょう。

 

人間が死ぬ瞬間というのは、呼吸ができなくなったときです。

呼吸が止まったとたんに、見ることも、嗅ぐことも、味わうことも、聞くことも

できません。心臓も止まるし、血液も止まる。

こんな恐ろしい世界がありますか。

そんな怖いまっくらな世界に、頭がはっきりしていたら行けますか。

ボケるのがいやだという人がいます。たしかにまわりの人にはちょっと迷惑かも

しれませんが、本人はボケたことはわからない。

われわれはボケて生まれてきて、ボケて死んでもいいわけです。

ボケたらどうしようかといつも心配するより、ボケてもいいと思えばいい薬です。

じつはそう思っているほうがボケないのです。

⇒境野さんが見つめるのは、「今日」「今」というそのときです。

 そのときそのときを精一杯生きてこそ、未来へとつながる。

 今の積み重ねが未来へとつながる。

 先のことを心配ばかりしていても、きりがないかも…♪

 生きているのは今ですから…先ではないですもんね。

 まぁ、先のことを考えておく必要がある場面はいろいろ出てくるとは思いますが、

 必要以上に先のことにとらわれないで…ということでしょうね♪

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左が石川県からやって来た本かます…右は佐渡島産の寒ブリさん♪♪

③P142「礼とは履なり」

これは中国の「礼記」にある言葉です。

「履」というのは実行することです、履修の履だ。「ありがとう」と肚の中で思った

だけでは駄目、礼の行為をきちんと実行していくことが「履」です。

自分がやって初めて人もするようになる。これが古代の「論語」。

これは朱子学にはない。まず国民がやれ、国民全体で、国王に対して礼を復め。

が、君主、国王は頭を下げず、威張っている。

孔子の思想は、まず為政者が「己に克って礼を復め」と、そうすればその姿を見て

あとから国民がついてくるというのです。

⇒境野さんが本の中で触れているのですが、現在習っている論語というのは2種類ある

 のだそうです。

 孔子が唱えていた古代の論語と、後世の朱子がまとめた(再編成した)論語です。

 朱子は君主に使える立場でしたので、君主側から見た、政治を行う立場に立って

 論語をまとめ直しました(それが朱子学へとつながります)。

 古代の論語朱子がまとめた論語は全く異なるものです(真逆なものなのです)。

 境野さんもおっしゃっていますが、中学や高校で学ぶ論語朱子がまとめた論語です

 そのためか堅苦しいんですよね…だからワタクシも境野さん同様、論語は苦手でした

 古代の論語はもっと自然なものです。

 もしご興味があれば、境野さんが古代の論語朱子論語の違いも述べられていま

 すので、(よろしければ…)ご覧になられてみてはいかがでしょうか…。

 (こちらの本は、図書館にも置いてあると思いますので…)

 孔子が一番大事にしたのは「和」です。聖徳太子が唱えた「和」と同じものです。

 (聖徳太子孔子を学んでいたのだろう、境野さんはそう語っていますね)

 今の政治家さんもぜひ自ら率先して行動して、皆の模範となってほしいですね。

 (あ、見てると難しいかな…いろいろと…ふふふ)

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いろいろ食べて、最後は静岡特産の山葵の巻物でフィニッシュです!

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〆はシジミの味噌汁で…栄養抜群!お味も素敵~大満足です♪♪

④P188「楽(たのし)みて以て憂いを忘れ」

孔子という人はね、嫌なこと面白くないことを苦しみ悩み、嫌なことを滝に当たったり

断食などの修行によって忘れようとしない。人生を深く楽しんで人生の苦しみを忘れる

楽しんで苦を忘れる。

嫌なことがあると、楽しい時間をもって、嫌なことを忘れる。ときどき楽しむという

ことは罪悪みたいに思っている人がいるけど、とんでもない。楽しむ能力は、天から

与えられたすばらしい能力です。もっと私たちは人生を楽しまないといけない。

今の人はあまり笑わない。こんな笑いの少ない時代はない。みんな頭の中でプラス

マイナスを考えて、なんとか少しでも得しようと悩んでいる。そんな安っぽい頭で

あれこれ考えて悩んだってどうってことない…と孔子は言う。

⇒そうですね。もっと笑ってもいいですよね。

 (まぁワタクシはゲラゲラと笑い声が響き渡る人ではありますが…ふふふ)

 身近なことに、ささやかなことに…もっと幸せを感じてもいいですよね。

 笑い、微笑みはα波を増やして、ストレスを減らす効力もあると聞きますし…

 いろいろいろいろあるけどカラ元気、いつも元気に明るく楽しく嬉しく…

 ぼちぼちと人生楽しんでいきましょうか~😊

 

 実は数年前に境野さんのご自宅を訪問して、直接お会いしたことがありました。

 (アポなしで訪問したのですが、たまたま御在宅でした♪)

 ワタクシ、境野さんのことをそれまで勝手に師匠呼ばわりしていたのですが、

 この時はじぃーーんと感動しました。

 (こちらはワタクシの初めての記事なのですが、このときの出会いをちょっとだけ

  触れておりマス…もしよろしければ、ご覧いただけたら…てへへ♪)

genta-san.hatenablog.com

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曇りがちでしたが、時折日差しが出て、海を照らしていました。遠くぼぉ~と眺めていると、癒されますね…感謝です😊

再び世の中がバタバタしそう…ですが、そんなときこそ平常心ですね♪♪

平常心是道。

今年の冬は寒さが厳しいようですから、早寝早起きを心掛けたいと思います。

(寝る前にお風呂へのんびり浸かって…炭酸入りの入浴剤を湯舟に入れているので、

 ポカポカになりますね~~😊)

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幸せな一年がまいりますよう~~ほのぼのと微笑み合えるような…♪♪

今日は、昨日の出張とお正月に読んだ師匠のお話を振り返った一日となりました。

 

ではでは!

最後までご覧いただいてありがとうございます! お礼申し上げます!!  

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