げんさんのほげほげ日記

その日に感じたことや、これまで考え続けてきたことなどを 徒然なるままに綴っております(雑話的なブログです)。 好きな読書を通じた、こんな本もありますよ~といった紹介や、 これまでの旅の思い出などにも触れていけたらな、と思っています。 (ブログの機能なども日々勉強中!)

宮崎駿さん「折り返し点(1997~2008)」を読んで…

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朝の新河岸川で。とある橋と公園が…この公園はテレビのロケによく使われているとか…(手前の川面には、カモちゃんが♪♪)

今日の東京は、朝は晴れていたのですが、

昼から雲がモクモク…どんよりと曇ってしまいました。

天気は下り坂のようですね…。

(明日は雨…と天気予報さんが言ってました)。

それでも気温は20度ぐらいと、この時期にしては暖かい一日でした。

 

今朝は(休みにしては珍しく…)9時に起きました。

せっかく早起きしたので(それでも遅い時間ですな…汗)、目玉焼きを焼いて、

レタスと一緒にパンの上に載せた即席サンドイッチを作って、息子と食べました。

(意外とボリュームたっぷり、朝から満足です~♪)

 

食後に散歩も兼ねて、近くの図書館へ。

返却期限を過ぎていた本を返して(あはは~)、今日は宮崎駿さんの対談集を

借りてきました。

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こちらが今日お借りした本「折り返し点1997~2008(岩波書店2008年)」です。

もののけ姫千と千尋の神隠しハウルの動く城崖の上のポニョにまつわる対談や

エッセイ、企画書などを集めて、掲載した本です。

(以前、「出発点」という本を出していて、その続きなんだとか…)

 

宮崎さんの作品は、昔から大好きです(特に未来少年コナン風の谷のナウシカ、天空

の城ラピュタといった初期の作品が好きですね)。

宮崎さんがどのように考え、どのような言葉で語られているのか…。

この本を読んで、初めて宮崎さんの考え方に触れることができました。

感じ入ることが多かったです。

(今まで、宮崎さんの本を読んだことがなかったのです…)

今日読みましたのは、もののけ姫のパートだけでしたが、印象に残った個所を何点か、

ご紹介したいと思います。

 

①P44「自然界に生きるものは、みんな同じ価値を持っている」

バクテリアやウイルスを全滅させれば、人間は健康に生きられると思い込んでいます。

でも、それは間違った自然観ではないでしょうか。バクテリアやウイルスという生き物

と一緒に、バランスを取って生きるのが人間だと思うのです。

今は、人間に都合のいいものだけが自然だと思われています。蚊やハエは要らないもの

だから自然ではない。殺したってかまわないんです。でも、そのような人間中心的な考

えは根本的に間違いだと思います。人や獣も木々も水も、皆等しく生きる価値を持って

いる。だから人間だけが生きるのではなく、獣にも木々にも水にも生きる場所を与える

べきなのです。そういう思想が、かつての日本にはありました。

人間の眼で自然を見ないで、虫になったつもりで空間を飛び、例えば一枚の葉の上に

とまってみたら、何が見えるかを考えてみてもいい。

ずいぶん違った世界が見えるはずです。そういう世界で見える自然を手に入れることで

私たちは、自然観を変えることはできなくとも、自然観を膨らませることができるはず

です。

⇒昔、風の谷のナウシカを読んで(アニメージュの原作本が好きなので…♪) 、こんな

 ことが起こるのかしら?…と思っていたのですが、今やナウシカの世界が現実に…😲

 欧州のパンデミックも再びすごいですよね、一日に10万人感染って、どうして??

 (以前と同じように、2か月後に日本にやってくるのでしょうか…)

 冬のコロナは日本も初めての経験。ワクチンの話も、最近聞こえなくなりましたし…

 これから果たしてどうなるのか…?

 今のコロナ渦を宮崎さんはどう眺めているのか…ちょっと聞いてみたい気がします。

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公園で釣りをしている人がちらほら…今日は暖かいからなぁ~ここ新河岸川は、うなぎも釣れるんだそうです♪

②P65「最後に残ったコピーが「生きろ。」この目線がこれからの時代に必要だ」 

ニホンオオカミの剥製がロンドンに残ってますよね。こんな小さいんですけどね。僕は

野生の生物というのは環境が悪くなってくると小さくなってくるんだと思うんですよ。

昔はイノシシも今のイノシシよりもずっと大きかったんだと思うんです。だってイノシ

シの上に跨って敵を刺し殺したというような英雄伝が残っていますよね。でも今のイノ

シシを見ると、本当に料理しやすい肉という感じで、イノシシは本当にかわいそうな動

物だと思うんです。

もののけ姫でも、シシ神さんはむちゃくちゃ大きかったですよね。

 こんなデカいイノシシなんているんかい?と思っていましたが、

 宮崎さんの話を読むと、確かに…と思いました。

 動物は違いますが、(ヒグマの事件で有名な…)北海道の苫前村三毛別で襲ってきた

 ヒグマは体長2・7m、体重340kgと、むちゃくちゃ大きかったことを思い出し

 ました。

 (今でも三毛別の現場には、当時のヒグマの模型が置かれています…迫力あります)

 

③P87「大人の一年間にあたる子どもの五分間がある」

映像は、見ている見ていないに係わらず一定のスピードで送り出される一方的な刺激

ですが、絵本は違います。今のように子供たちが、映像に頼れば頼れるだけ、これから

は現実の生活の中で、絵本を楽しむような時間が必要になってくるんじゃないですか。

その子にとっての大切な時間というのが絶対にあるんです。ぼーとして何もしなかった

り、畳の毛羽をむしっているほうが、意味があるってこともあるはずなんですよ。

今の子どもたちは、「こっち向け」という一方的な刺激に満ちた中で、自分のやりたい

ことも食い殺されないようにしながらやっていかなきゃならない。子どもたちにとって

は、生きにくい状況ですね。でも、それを嘆いていても始まらない。じゃあ、大人とし

て何ができるのかというと、とにかく出会った子どもたちを喜ばせてあげたい、今は

そういう気持ちでいます。

僕はこれからもそういう「へんなじじい」として生きていこうと思います。子どもたち

は、世界の不思議を知ろうとして勝手に自分の冒険をするものだし、それが一番いい。

だから、子どもたちの周りには、もっともっとわけがわからない不思議なものがたくさ

んあったほうがいいんですよ。

子ども時代に得た何かというのは、どういう形で残るのかは定かではないけれど、その

子にとって決定的な影響力をもっているものだと思います。

そこには、大人の一年間に値するような五分間があるんだと思いますよ。

⇒ちょっと引用が長くなりましたが、個人的にはじんわり…ときました。

 小さな子供と一緒に旅行しても、子どもの記憶に残らないから意味がない…という

 ことを話される方がいたりしますが、「無意識の意識」ではないですが、何らかの

 記憶が、子どもに残るものだと言われています。

 今は刺激が強すぎる世の中なので、子どもはより疲れやすいような気がしますねー

 (ワタクシ、大人になった今でも、荒川の土手に行ってぼぉ~としたりするのに…)

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空を眺めて、たまにはぼぉ~としましょうか…♪♪

④ P144「生きることを始められない子たちへ」

昔は、子どもたちにとって、どうやってメンコをだましとるかということが一番大事

だった(笑)。これは懐かしさで言っているんじゃない。オニヤンマをとるのが上手な

子は、学校で5なんかをとるよりはるかに子どもたちから尊敬されていたんです。

そのすき間に、自意識過剰でオドオドした僕みたいな漫画をかくしか能のないやつにも

それなりの場所があったんです。

子どもたちはエネルギーの塊で、放っておくと悪さもずいぶんした。おとなの社会に

組み込まれながらも独立した「ガキ」の世界があったんです。

それを全部壊しちゃったんですね。

現実よりもテレビの中の世界の方が圧倒的に魅力があると子どもが思った瞬間が「ウル

トラマン」です。ウルトラマン世代にとってはウルトラマンが最高なんです(笑)。

それが、今日の子どもにまでつながっている。

その一方で、子どもたちをとり囲む価値観はどんどん減らしたでしょ。文部省だけじゃ

なく社会全体が「損得で計算しろ」という一つの価値観にしぼり込んだからです。

別に悪いことをしたわけでもないのに、いまの子どもたちはなんでこんなつまらない

世の中を渡されたんでしょう。

いま僕の頭の中をしめているのは、おとなとしてはどうすればいいんだろうということ

ばかりです。

⇒ワタクシ自身を振り返っても、子どもの頃はもっと自由度があったよなぁ~と

 思います。(テキトーに遊んで、むちゃぶりしては怒られてましたもん…)

 最近、書店に行くと並んでいるのは、お金、効率化、いかに儲けるか…etcといった

 本ばかり…書店さんも苦労しているのがよくわかります。 

 それはそれで大切だし、勿論必要なんですが、なんというか人生観というか、物事

 への接し方、考え方といったものが本当は必要なのでしょうね…

 宮崎さんのお話を読んで、そんなことを想いました。

 (学校だけでなく、家庭の役割が今こそ大切なのかも…あぁ、ひとりごとです!)

 

宮崎さんの語りは、結構ストレートで好きです。

こういう語り口なんだぁ…シュールな方だったのですね。

(もうとっくの昔から、有名だったのかもしれませんが…) 

今日はもののけ姫だけでしたが、残る3つの物語でも何を語るのかな、宮崎さん?

楽しみながら、少しずつ味わって読んでいこうかな…と思っています♪

最後にご紹介しますのは、あとがきの最後のページから。

宮崎さん、このような言葉でこの本を綴じています。

 

毎日、単調な生活を送っているようでも、体験というのは、本当は人生に一回かぎり

です。それを自分の生活のなかでみいだすのは、ものすごくむずかしい。ところが、

子どもたちを見ていると、子供たちにとっては毎日が初めてのことばかりです。その子

にとっては大変なできごとの連続ですから、その劇的なシーンに立ち会えるというのは

すごくうれしいことです。

子どもが成長してどうなるかといえば、ただのつまらない大人になるだけです。大人に

なってもたいていは、栄光もなければ、ハッピーエンドもない、悲劇すらあいまいな

人生があるだけです。

だけど、子供はいつも希望です。挫折していく、希望の塊なんです。答えは、それしか

ないですね。

人類の長い歴史のなかで、そういうことが繰り返し、繰り返し、感じられてきたんだな

ぁと思うんです。そういうふうにできているんですね、世界は。自分たちが作り出して

いるのではなくて、そのサイクルのなかに自分たちもちゃんと入っているんです。だか

ら、なんだかんだと言いながらも、なかなか滅びないんだと思います。

 

宮崎さん、ほんとシュールでいいですね♪♪

(だから、あのような名作ができるんだなぁ~と思った次第です)

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散歩で見かけた赤いお花さん…どうやったら、こんな美しい色を出せるのでしょうか?

夜は、楽しみにしていた大河ドラマ麒麟がくる」の時間です♪♪

(最近は、ガッカリも多いけれど…)

今回も架空の人物どもが暗躍するのか…と思ったら、まぁまぁの露出度でした。

駒役の門脇麦さんは、以前朝の連続ドラマ「まれ」ではいい役を演じていたので、

好きな女優さんなんですけれど、今回は気の毒な役回りですね…。

(蛍の歌なんか、歌わんでいいのに…ほんに気の毒…)

川口帰蝶さんは久々の登場ですね(いつ以来だろう…ほんとに。お帰りなさい!!)。

帰蝶さんが出ると、画面がぱぁぁーーと、華やかになりますね😊

光秀の奥様も京に住むようだし、少しずつ実在の人物で回していきましょうね…

(頼んます池端さん…太平記の時の架空さん達はここまでは関わっていなかったはず)

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とある日の帰りがけの夕日をば…夕日を眺めるのは大好きです(動けなくなります…)

今、Mr.サンデーを見ながら、原稿を書いています。

大阪都構想、開票が始まりましたね…

反対の方が多そう…4年前まで大阪で仕事をしていたので、とても気になります!

賛成にせよ、反対にせよ…住民投票はさすがに今回が最後になるのでしょうか。

(若い人にもっと投票してほしかったなぁ~~)

 

明後日は、お休みの方も多いのでしょうか。

そんなときこそ、油断して風邪をひかないように、注意ですね♪♪

(今宵、夜更かししがちですから…)

今日、息子さんとバッティングセンターへ行こう~と約束していたのですが、

午後ワタクシがおうちでだらだらしていたら、行くタイミングを逃してしまい、

怒られてしまいました…。

(息子よ、すまんっ!明後日の午後、とくと参ろうぞ~!!)

 

今日は、初めて宮崎駿さんの本を読んだ一日となりました。

 

ではでは!

最後までご覧いただいてありがとうございます! お礼申し上げます!!  

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