7月に入って、最初の休みとなりました。
お出かけする人はいっぱい出るかな~とか思ったり・・・。
緊急事態宣言が解除となり、地域間移動も少しずつ始まりました。
そろそろ小さな旅から始めてみようかな・・・と思う今日この頃です。
どこへ行こうかなと思い、プランを想像するのは楽しいですよね。
今日は昔行きました、小さな旅を振り返ってみたいと思います。
場所は長年憧れの地であった、徳島県の「祖谷温泉」
県の南西部、四国山地の山の中にある温泉です。
平家の落人伝説もあるとか・・・それほど山深いところです。
場所はこのあたりです。
4年前になるのですが、この頃、大阪で仕事をしておりました。
5月の、とある日の午後、天気が良かったので、
空を見ていて・・・「あー、思い切って行っちゃえ!」と、
午後から衝動的に出発してしまいました(ニコニコ)
>ワタクシ、そんなノリも多くて(汗)。
ささやかな旅ではありましたが、このときの旅の思い出を、
当時作った資料を交えながら、ご紹介したいと思います。
(お茶受け代わりにご覧いただけましたら‥幸いです‥‥)
・・・ここから・・・
一日目午後:大阪⇒岡山⇒阿波池田(泊)
大阪を午後に出発しましたので、その日のうちに祖谷温泉に辿り着くことは厳しい!
ということで、大阪から新幹線で岡山へ、特急に乗り継いで、阿波池田で宿を取り
ました。
阿波池田という町は吉野川のほとりに広がる街なのですが、琴平より山を抜けると、
目の前にV字谷の絶景が広がります。
駅で言うと、スイッチバックで有名な坪尻駅を過ぎて、箸蔵、佃駅へ向かうあたりです
このあたり・・・ですが、ワタクシの大好きな車窓です
(と言いながら、写真がなくて、ごめんなさい!いつも車窓に見とれて写真を撮り
忘れてしまうのです・・・言い訳、言い訳♪)
阿波池田の街を高台から撮影した一枚です。吉野川の谷あいにある小さな街です。
高台に上る途中に、池田高校がありました。
昭和の頃のお話になりますが、蔦文也監督が率いる池田高校の野球部は、
「やまびこ打線」と呼ばれ、春夏の甲子園大会で優勝3回、準優勝2回という強豪校
でありました。
(春の甲子園では部員11名で準優勝したこともあったんですよね~)
街を歩いていると、何人もの池田高校の生徒さんとすれ違いましたが、
みなさん笑顔で「こんにちは!」って、挨拶してくれました。
(挨拶しない生徒は一人もいない!・・・これってすごいことです♪)
こちらも笑顔で「こんにちは~」とご挨拶。
なかなかできないことです。
学校での教育が行き届いているのだなぁ~と感心しました。
ホテルへの道を尋ねても、丁寧に教えてくれました(いい街だ!)。
街から少し離れたところにある「ビジネスホテル阿波池田」に泊まりました。
裏手がダム湖になっていて、散策できます。
もう日が暮れていたので、森が実に怪しい雰囲気・・・
もののけ?野生動物絶対いるでしょ!というオーラをビシビシ感じました(笑)。
吊り橋の向こうへ行きたかったのですが、向こう側に何か動くモノが!!
(たぶん、シカかサルだと思うのですが、ワタクシ小心者なので、橋の途中で引き返し
ました)
夜は併設するレストランで定食をいただきました(おいしかったです!)。
周りに店もありませんので、夜はそこそこに寝ました。
(部屋にごきぶりホイホイがあったので、「キャー、出るのか?」と思いましたが
幸いなことに現れることはありませんでした・・・(昔、ゴキ氏がワタクシの顔に
向かって飛んできたことがあり、それ以来トラウマとなっております・・汗)
ホテルは個人経営のようで、HPはありません。
1泊5千円ぐらいだったと思います(ベット付きのいい部屋でしたよ)。
翌日はホテル前にバス停がありましたので、5時台のバスに乗って、
出合という集落まで行きました(ここで終点です)。
出合集落から、山の中をひたすら祖谷温泉まで、県道32号線を歩いていきました。
早朝でもありましたので、車やバイクはほとんど来ません。
静かーーなひとときでありました。
ただ、ときどき藪がガサゴソっとするのは、ビビりました。
(クマは出ないだろう・・と思ってはいましたが、いかんせん早朝なので・・・)
たまに道路を大きなシカが横切って、ワタクシをじっーーと見つめていました。
(はるか昔、屋久島の宮之浦岳の登山道で、大きなヤクシカと出会って、
「道を譲ってくれっ」と、しばらく見つめ合ったことを思い出しました・・・)
4,5キロの距離を、のんびり1時間くらい歩いたでしょうか。
念願の祖谷温泉に到着しました!
四国は山脈ではなく、なぜか「山地」と呼ばれていますが、なかなかどうして、
険しいものですよ。
写真のとおりで、いわゆるV字谷って、こういうものなんだなーと実感します。
ホテル祖谷温泉は谷の高台にあって、露天風呂はホテル自前のケーブルカー(!)に
乗って降りていきます。
(壊れたら、どうやって直すのだろうか、と余計な心配をしたりして・・・)
可愛らしいケーブルカーですよ。
ホテルの宿泊客はちょうど朝食の時間とのことで、
「今はのんびり入れますよーーどうぞごゆっくり~」
と、ホテルの受付の方から案内されました。
(うーん!優しいっ!! 歩いていい汗かいたし、のんびり浸かるぞぉ~~)
目の前のせせらぎを見ながら(聞きながら・・)の入浴は癒されます。
1時間近くいましたが、誰も来ませんでした。うれしい・・・
泉質はアルカリ性単純硫黄泉、もちろん源泉かけ流しです。
程よい湯加減でのぼせることもありません~♪♪
お風呂に入るのに夢中で、写真全然撮ってなかった!
あとでもう少し撮ればよかったと後悔いたしました(・・・すみません)
入浴後は、ホテルのレストランで眼下に広がる渓谷を見ながら、ビールとおそばを
いただきました♪
長年訪ねたい・・と思っていた祖谷温泉でした。
素敵なお風呂とおいしいお食事、本当にありがとうございました!
ホテル祖谷温泉のHPはこちらです。入浴料は1700円になります。
(ちょっと値は張るかもしれませんが、入浴して損はないと思います~)
祖谷温泉を後にして、次はかずら橋へと向かいました。
結構頑丈な作りでビックリしました。
3年に一度、橋は架け替えるそうですね。
手間はかかるのでしょうが、技術を伝えるという面では大切なことなのかも
しれません。
かずら橋のそばで川にも降りられます。
出店で鮎の塩焼きを買って、しばらく河原でのんびりしました・・・
下から見上げたかずら橋。
ちょうど新緑の頃で、V字谷、橋、新緑が一枚の絵になったかのようでした♪
(のんびりさせていただきました)
次の目的地は剣山(つるぎさん)です。
標高は1955m。四国最高峰の山で、日本百名山でもあります。
次のバスに乗って剣山に向かいましたが、途中、名頃という集落で
バスを乗り継ぎました。
名頃集落は知る人ぞ知る「かかしの里」です。
住民よりもかかしの数の方が多い!と言われてまして、いたるところに
かわいらしいかかしが立ってたり、座ってたり、なんかしてたり、
とても可愛らしいです。
何点か写真を撮っていたはずなのですが、見当たらない(なぜーー!)、
ということで、三好市の観光ナビで何卒お許しください・・・(低頭)
名頃集落を後にし、再び剣山へとバスは進みます。
国道ではなく「酷道(こくどう)」と呼ばれる国道439号線は、確かに道幅も狭く、
ワタクシも運転したくない!というような、くねくねとした狭い道でした。
四万十川沿いの国道441号線もそうでしたが、
四国はあちらこちらに酷道がありますよね~
(好きな方はハマるのでしょうけれど・・バスに乗ってる分にはむちゃ楽しい!)
剣山に到着!
運転手さんに「帰りのバスは何時ですか?」とお聞きすると、
「このバスが折り返しになるけど、それが最終だよーー」とのこと。
バスの出発は1時間後。
ええっーー!確かにもう夕方近いし、本数あんまないし。
あー、そこまで調べてなかったしなぁ~~(ワタクシが悪いのですが)
いざ山頂へ・・・と思っていたのですが、明日仕事だし・・
さすがに1時間で往復は無理だわ~(えへへ♪)ということで、今回は山頂はあきらめ
リフトで山の中腹まで登って、Uターンすることにしました。
バス停から観光登山リフトに乗って15分。
西島駅に到着です。
山頂までは行けませんでしたが、
それでも、中腹からの眺めは絶景で、しばらく見とれることしきり。。。
思い切って、ここまで来て良かったなぁ~と思った次第です。
西島駅からは一生懸命歩けば、40分。ゆっくり行けば1時間ほどで頂上に行ける
そうです(リフトのおにいさんが、そう教えてくれました)
徳島県の観光サイトで、頂上からの素敵な写真が紹介されています。
よろしければどうぞ~
帰りは運転手さんとよもやま話をしながら、大歩危駅までバスで戻りました。
昔テレビで見たのですが、車がまだ普及していなかったころは、道路もないなか、
みなさん、山の中腹に家を建てて、馬で上り下りしていたそうですね。
その名残で今でも、「なんでこんなところに家が・・・」というようなところに
家があったりします。
モーターライゼーションの普及とともに、道路がどんどん開通し、
人々は山から麓へ降りていき、集落が寂れていったとか。
名頃のかかしも、もう作れる人はそんなにいないそうです。
それはそれで寂しいですね。。。
(30年、50年経ったら、あのかかしたちはどうなるのでしょう??)
大歩危からは特急に乗って、阿波池田界隈の車窓を再び楽しみながら、
家路につきました。
JR四国の特急は振り子式で、ビュンビュン飛ばしていくので、
乗ってて実に気持ちいいです。大好きでありマス。。。
思い付いて向かった旅でしたが、充分堪能することができました。
今度、剣山は頂上まで登ってみたいですね~(いつになることやら・・・)。
・・・ここまで・・・
1泊2日とは言いながら、初日は午後に出発しましたので、
実質1日半の弾丸旅行だったように思います。
あっという間に終わってしまった感がありますが、
豊かな自然、いろんな方々との出会いがありました。
(優しい方々ばかりで・・いろいろお話もお聞きできて、感謝です♪)
昨日、過去の日記を読み返していたら、こんなことを書いていました。
・時を大切に!チャレンジ!!感動と感謝の気持ちを忘れずに!!!
・今日やることは今日やること!常に楽しむべし!!
・落ち着いて、深く遠く考える!シンプルでよい!!仰々しくしない!!!
思い切って、今回、訪問(チャレンジ)してよかったな~と、帰りの電車で思いました。
今回の旅も、さまざまな感動をいただき、感謝です。
今朝、熊本では球磨川が氾濫しているというニュースを見ました。
ニュースの画面では人吉市内の映像が流れていました。
(人吉が大変なことになってる!!)
人吉は以前訪ねて、人吉旅館さんで温泉に浸かったり(すごく柔らかいお湯でした♪)
人吉城跡を散策したりして、のんびりさせていただいた思い出があります。
少しでも被害が少なくなるよう・・・願っております。
今日は1泊2日の、四国への旅の思い出をご紹介しました。
また機会があれば、旅の思い出に触れたいと思います。
ではでは!
最後までご覧いただいてありがとうございます! お礼申し上げます!!