今日の東京は寒かったです。
気温も5度ほどしか上がらず…冷たい風が一日中吹いていました。
こんな日はおうちにこもって、布団の中でヌクヌクしたいですね♪
でも今朝は早起きしてしまった!
外は晴れていたので、ついつい大好きな荒川の土手に行ってしまった!
土手に着いたら、冷たい強い風がビュービュー吹いていて、
あっという間に体温奪われました…あはは~♪
お昼は野菜をたっぷり入れたラーメンで身体を温めました。
おやつを食べたら、猛烈な睡魔が…。
布団に横になった瞬間、コテっ!と眠ってしまいました。
ハッと気づくと午後3時過ぎ。
温かい布団から出られず、しばし本を読むことにしました。
本日の読書はワタクシの敬愛する森信三先生の本「運命を創る100の金言(致知
出版社。平成29年)」でした。
森信三さんはちょっと昔の方なんですが、昭和の戦前戦後に活躍された教育者です。
明治29年愛知県生まれ。戦前は天王寺師範学校(今の大阪教育大学)や旧満州の
帝国大学などで教壇に立ち、戦後は神戸大学教育部などで教鞭を取られました。
全国(の小中高校や地域を問わず)を講演で飛び回り、数多くの講演録を残されてます
この本では、その講演録の中から、致知出版社の藤尾秀昭社長がピックアップした
100の言葉が紹介されています。
本日はワタクシが惹かれた言葉をご紹介したいと思います。
①実行(P22)
「われわれ人間は実行しない限り、実は全然知らないのと同じだ」
これは王陽明という中国の鉄人の教えですが、われわれ人間は、頭の中でどんなに
リッパなことを色々考えたとしても、実地にそれをやらなかったとしたら、それは
夢まぼろしに過ぎないといってよいでしょう。
②雑事雑用(P23)
日常の雑事雑用をいかに巧みに要領よくさばいていくか。
そうしたところにも、人間の生き方の隠れた呼吸があるということです。
③人生の梅雨(P27)
人生の一生というものは、いわゆる「照る日曇る日」であって、雨の日どころか
いつ晴れるやら分からぬほどの長い梅雨もあるわけです。しかし、いかに梅雨期
が長いといっても、いつかは晴れる日が来るように、「人生の梅雨」も…もちろん
これは人によって長短の違いは大いにありますが…根気づよくしんぼうしていれば、
必ずやいつかは晴れる日がくるものです。
④秘匿の恩寵(P29)
逆境というマイナス面の裏には、「秘匿(ひとく)の恩寵(おんちょう)」とも
いうべきプラス面が秘められているのであります。またその反対に、上昇気流に
乗ったプラス面の展開期には、よほどの人でない限り、人間は必ずおごり、たかぶり
人の気持ちの察しがつかなくなり、これが人身離反の因となり、「蟻の一穴」とも
いえる千載の悔いを残すことにもなりかねないのであります。
⇒第1章「いかに生きるか」よりご紹介しました。
そうだなぁ…としみじみ感じる内容が続いています。
森さんは86歳に脳血栓により倒れ右半身不随となるまで、全国を教育行脚と執筆
に明け暮れました…と藤尾さんがあとがきで書かれていました。
様々な経験をなされてきた森さんだからこそ…の言葉なのかもしれません。
⑤即時処理、拙速第一(P42-43)
世俗的な雑事の重圧を切り抜けられるか
それは原則的には実に簡単明瞭であります。それは「すぐにその場で片付ける」という
ことであり、「即刻、その場で処理して溜めておかない」ということこそ最上の秘訣で
あって、おそらくこれ以外には、いかなるコツも秘訣もないといってよいでしょう。
この「即今着手」「迅速処理」の原則のほかに、期日の決まっている提出物の場合は、
ゼッタイに期日を遅らせないことが大事です。そのためには、80点カツカツの程度で
よいから、とにかく期日までには仕上げることが肝要で、「拙速第一」「期限厳守」を
モットーとするのがよいように思われます。
⑥やり遂げる(P46)
一人の人の人生が、真に充実した一生になるかならぬかは、その人が「今日」一日の
仕事を、予定通りにやり遂げるか否かによって分かれるわけです。
⑦男の生き方(P49)
人間は自分の実力相応の地位より一段か一段半低いところに甘んじて、悠然とゆとりを
持って生きる生き方というのも、男の生き方として好ましいのではなかろうかと思う
のです。
⑧真剣(P58)
人間が本当に真剣になると、パッと夜中に目があいた時とか、あるいは朝、目のさめた
瞬間に、大事な問題がパッと分かるものなんです。
⇒第2章「仕事の根本」よりご紹介しました。
⑦を読んで、なかなか奥が深いな…と感じました。
森さんが天王寺師範の専任教師としての職を得たのは36歳のとき。
13年間務めた後、昭和14年に満州の建国大学に赴任しますが、昭和20年の
敗戦により命からがら帰国することになります。
現在とは全く異なる環境かもしれませんが、だからこそ、その言葉が響くところ
もあるように思います。
⑨忍耐(P63)
わたくしは若い御夫婦にはなむけのコトバとしていつも申すのですが、人間関係のうち
夫婦関係ほどお互いに絶大な忍耐を要する関係はほかにはないということです。
それゆえ相手の欠点短所を攻めるのでなく、むしろ人間的に卓(すぐ)れたほうが、
相手の至らぬ点は背負うていく覚悟がなくてはならぬということです。
⑩夫婦の心得(P64)
かりそめにも夫たるものは、妻の顔・貌(かたち)の不器用さについては、一言たり
とも触れてはならぬ、ということです。同様にまた妻にしても、夫の稼ぎの不甲斐なさ
については、絶対に触れてはならぬ禁句です。つまりこの二つは、夫婦にとってお互い
に生涯の禁句とすべき事柄です。
⑪しつけの三原則(P68)
「しつけの三原則」
一、朝、必ず親に挨拶する子にすること。
一、親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とハッキリ返事のできる子にすること。
一、ハキモノを脱いだら、必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。
⑫躾のコツ(P69)
躾の仕方のコツはと申しますと、それにはまず母親自身が、ご主人に対して朝のあい
さつをはっきりするようにし、またご主人から呼ばれたら必ず「ハイ」とはっきり
した返事をするように努力するのです。そうしますと、子どももいつしかそれを
まねてやりだしますから、そうしたら必ずほめてやるのです。これがまた大事な
秘訣です。そしてこれを一か月も続けますと、家中がすっかり変わってくるから
不思議です。
⑬ホメる(P71)
接する子どもの長所や美点を発見することの名人になること。叱ることよりホメる
ことに重点をおき、九つホメて一つ叱るぐらいでもなおホメ方が足りないという
ことを心に銘記すべきだと思います。
⑭父親を立てる(P74)
いかなる事情がありましょうとも父親軽視の種まきだけは絶対にいけません。
と申しますのもわが子が「父親軽視」になり、やがて「父親」に対する不信感に
陥りますと、わが子を根本的に駄目にしてしまうからです。
⑮神の目で見る(P82)
私たちは常に神の目から見たら、自分は何点くらいの人間かということを忘れぬ
ようにしたいものです。同様にまた神の目からごらんになられたら、何点ぐらい
の親かということを常に忘れんことが大切だと思います。
⇒第三章「家庭教育の心得」からご紹介しました。
森先生は実家の家運が傾き、また両親の離婚により数え三歳にして他家に養子に
出されました。その養父母が実直な方で、森さんを大事に育ててくれたそうです。
養父母へのご縁、感謝の念は深く、講演でも養父母の話題になると涙ぐまれていた
と藤尾さんはあとがきで触れています。
人と人、物事は一人では何もできません。ご縁を大切に、それは日々の関わり方
からつながるものなのかもしれません。
第4章は読書の神髄、第5章は自分を確立する…というテーマになりますが、
(全部紹介しますと怒られてしまいますので…)本日はこの辺で終えたいと思います。
森さんの生涯は逆境の連続だった…と藤尾さんは述べていますが、森さんご自身は
そう気にしてはいなかったような気もします。
この本の中でも「疲れるのは燃え方がちょっと足りん。もっというと、他人に感動を
与える人は疲れない」とも述べています。
森さんは97歳で亡くなられるまで、ハガキを通じて志を同じくする全国の人たちを
励まし続けたそうです。
本日森さんの本を読み、毎日毎日、そのときそのときを大切にし、目の前のことに
ひとつずつ取り組んでいこう…改めてワタクシもそのような思いに至った次第です。
最後に100番目の言葉をご紹介して、本日の紹介を終えたいと思います。
森信三さんの本は、図書館にも置いてあるかと思いますので、もしご興味がござい
ましたら、一度ご覧になられてはいかがでしょうか。
(「終身教授録」「人生二度なし」(いずれも致知出版社)もおススメです)
「心願を持つ」
われわれ人間は「生」をこの世に受けた以上、それぞれ、分に応じて一つの心願を
持ち、最後のひと呼吸まで、それを貫きたいものです。
今日は一日寒かったですね。
みなさま、お風邪をひきませんよう…どうかお身体ご自愛ください😊😊
(今週もおつかれさまでした!!)
今日は森信三先生のご本をご紹介した一日となりました。
ではでは!
最後までご覧いただいてありがとうございます! お礼申し上げます!!