げんさんのほげほげ日記

その日に感じたことや、これまで考え続けてきたことなどを 徒然なるままに綴っております(雑話的なブログです)。 好きな読書を通じた、こんな本もありますよ~といった紹介や、 これまでの旅の思い出などにも触れていけたらな、と思っています。 (ブログの機能なども日々勉強中!)

旅の思い出~その7~ 太閤秀吉公のもうひとつの城「肥前名護屋城」、平戸、久留米、宇佐神宮を巡る旅

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名護屋城跡の天守閣跡にて。快晴でした。 目の前に広がる玄界灘をしばらく眺めていました。遠くにぼんやりでしたが、壱岐が見えました。近くにいたおじさんに聞いたら、対馬が見える日もあるよ~とのことでした。対馬壱岐も行ってみたい島です!

昼から日差しが出てきて、暑くなってきました。

もうすぐ夏ですね。

そろそろ旅に出たいな~と思いつつ、グッと我慢の日々‥‥。

自分への癒しと昔を懐かしく思いまして、今日は久しぶりに旅の思い出をご紹介したい

と思います。 

 

今回は九州北部をぐるっと巡ったときの思い出です。

太閤秀吉さんが作った名護屋(なごや)城跡(愛知の名古屋城とは別物ですよ~)。

江戸時代初期のオランダ貿易の窓口、平戸。

久留米のまちなか温泉に一泊して、翌日、久大本線を乗り継ぎ向かった宇佐神宮

昔作った資料を交えながら、ご紹介します♪

(お茶受け代わりにご覧いただけたら幸いです‥‥)

 

・・・ここから・・・

一日目:大阪⇒博多⇒唐津名護屋城跡(唐津泊)

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当時は大阪で仕事をしていました。

仕事を午前で片づけて、新幹線に飛び乗って博多へ。

博多駅の在来線のホームには、立ち食いそばならぬ「立ち食いラーメン」があります。

全国立ち食いそば屋は数あれど、立ち食いラーメン屋があるのはここぐらいではない

でしょうか? さすが博多です。

食べたのは白550円。

長浜ラーメンも美味しいのですが、個人的にはこの立ち食いラーメンが博多では

一番うまいのではないか‥‥と勝手に思っております。

(博多へ出張の際には必ずこちらにお邪魔しております)

⇒いきなり余談ですみません!こちらからもどうぞ‥

tabelog.com

 

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平成28年の7月に訪問しました。

博多からJRで唐津へ。バスを乗り継いで名護屋城跡についたのは夕方4時でした。

日が長い時期でしたので、じっくり巡ることができました。

(大きな博物館もあるのですが、残念ながら閉まっておりました)

本丸跡は広いですね。山を切り開いて、整地するのは大変だったことでしょう。

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名護屋城は朝鮮戦役のために作られた城です。

文禄・慶長の役とも呼ばれ、足かけ7年間、この城は朝鮮半島への拠点となりました。

城の規模は17ヘクタールと、大阪城に次ぐ規模でした。

名護屋城跡は唐津駅よりバスで30~40分ぐらいのところにあります。

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名護屋城の周囲には「陣屋」と呼ばれる、各大名の陣地が数多く建てられました。

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当時、全国から130以上もの大名が集められたと言われています。

(これが各大名にとって大きな財政負担となり、後に豊臣家に対する怨嗟の声が高まる

 ことにもつながっていきます‥)

最盛期には20万人もの人が集まったとか。

どれほどの消費量があったのか‥‥大変興味が湧きます(一大消費地の誕生ですね)。

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入口から案内に沿って進んでいくと、二の丸に出ます。

階段や石垣は往時のものが残っています。

通路の幅も広いですね。

織田信長が作った安土城跡の大手門の通路を思い出しました。

(雰囲気が似ていました)

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5分ほどで本丸、天守閣跡に到着です。

玄界灘を一望できる、絶景が広がります。

天守閣より、太閤さんも広がる海を眺め、そしてその先の朝鮮、中国に思いを馳せて

いたのかもしれません。

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5層7階の天守閣が建っていたそうです。

(復元した今の大阪城(5層8階建て)と同じくらいの規模でしょうか。大きい!!)

遺構の調査では礎石や玉石などが見つかっています。

わずか数カ月で天守閣は完成したそうですね。

戦国時代は土木テクノクラートも多く、重機もないのに、あっという間に作ってしまっ

たそうですが、それでもここの工事は大変だったのではないでしょうか。

さすが秀吉公。墨俣の一夜城、小田原の一夜城(実際は一夜ではありませんでしたが)

のノリだったのでしょう。「はよう作れっ!」と。作る人達は大変♪♪

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城は江戸時代に破却され、その後城跡はそのままでしたので、建築物以外の遺構は

割合残っています(現在も遺構調査は続いております)。

日が暮れるまで、本丸跡の端っこに座って、ぼお~と海を眺めていました。。。

(柵がないので、結構怖い‥‥笑)

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帰りのバスは途中、イカで有名な呼子(よぶこ)で乗り継ぎでした。

「ここがイカ呼子かぁ~」と、ちょっと感慨深かったです。

小さな、静かな港町でした。

 

博物館のHPもどうぞ。着いた時間が遅かったので、見れませんでした(涙)。

saga-museum.jp

二日目:唐津⇒平戸⇒佐世保⇒久留米(久留米泊)

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次の日、早朝の一番列車で唐津から平戸へ。

途中、伊万里松浦鉄道に乗り換えです。

松浦鉄道はJRから移行した第三セクター鉄道です(かわいい気動車1両編成)。

平戸の最寄り駅は「たびら平戸口」駅。

駅から10分ほど歩くと、平戸口の道の駅「平戸瀬戸」に着きます。

佐世保から来るバスに乗って、平戸大橋を渡り、平戸の街へと入りました。

平戸の街と、鉄道の最寄り駅がある平戸口とは、瀬戸をはさんで見つめあうような

位置関係となっています。

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バスは平戸の中心地にある、平戸港が終点になります。

平戸自体が「平戸島」という大きな島なのですが、さらに離島もいくつかあって、

ここ平戸港より離島行きの船がひっきりなしに出ていました。

復元された平戸城には訪ねる時間がなかったので、今回は眺めるにとどめました。

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港から歩いてすぐのところに、オランダ商館として使われた建物が復元されています。

すぐ近くのお土産屋の中には、商館との境界となっていた塀も保存されていました。

(店の中に塀が‥不思議な光景。結構おもろい‥‥)

オランダ商館は、1609年に東インド会社の商館として建てられ、1641年に長崎

の出島へ移転するまでの33年間、オランダ貿易の窓口となっていました。

キリスト教の禁教令に絡んで、1639年に商館も含めてほとんどの建物が壊されて

しまったので、当時の遺構はあまり残っていないそうです。

写真の土産物屋にある塀は貴重な遺構なのかもしれません。

オランダ商館のHPもどうぞ‥‥

hirado-shoukan.jp

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オランダ商館は海の目の前に建っています。

平戸瀬戸と呼ばれるだけあって、潮の流れは早いですね。

見ていても、ぐいぐいと潮が流れていくのがわかります。

平戸大橋ができるまでは、平戸と平戸口の間に船が出ていましたが、天候が荒れると

大変だったことでしょう(実際に橋ができて、生活が大変便利になったとか)。

 

バスが来るまでの間、お土産屋さんで出来立てのかまぼこを買って、海を見ながら

食べてました(弾力あって、実にうまかった! さすが出来立て‥)。

かつて貿易で栄えた平戸の街は、今は静かな港町となっていました。。。

>海風が実に気持ち良かったですね!! 再訪出来たら今度は平戸城から街を

 眺めてみたいですねー(再訪はいつになるやら‥ふふふ)。

 

佐世保行きのバスで平戸を後にしました(平戸大橋をまた渡れた!)。

佐世保で昼食を摂り、本日の宿泊地である久留米へJRで向かいました。

お昼は、駅前の観光案内所のおばさまに教えてもらったお店「ささいずみ」

駅から歩いてすぐ。

カウンター席の前にいけすがあって、面白い内装でした。

呼子を思い出しながら)イカのお造りと日本酒を堪能! ごちそうさまでした。

ささいずみさんのHPは、こちらからもどうぞ↓

sasaizumi.com

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こちらは今夜のお宿「久留米・湯の坂温泉」

今回の旅のもうひとつの目的でもありました。

日帰り温泉がメインなのですが、宿泊棟もありまして、宿泊棟の5階に宿泊客専用の

浴室があります。

こちらです。

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100%かけ流しの温泉です。加温加水等なし。源泉そのままです。

24時間いつでも入れます。

泉質はアルカリ性単純硫黄泉。湯の花もふわふわあります。

PHは9.5。お肌がつるつるになる温泉です(つるつる系は大好きなんです!)。

それほど湯温も熱くなかったです(湧出時は48度らしいですが)。

右の小さな湯口から、新鮮な温泉が常にとろとろと注がれています。湯量も十分!

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浴室はそんなに広くありません。

洗い場も3つ。

でも宿泊客がそう多くないのか、他のお客さんと鉢会うことはめったにありません。

湯の坂さんはこの後も3回宿泊させていただきましたが、他のお客さんに会ったのは

朝に一度きりでした。

ほぼ貸切で入れる、天然100%つるつる温泉。

お近くのお寄りの際はいかがでしょうか。

(宿泊しないと、この浴室には入れませんので注意!ですが。あとこの浴室には、

 ロッカーはありませんので、貴重品は必ず部屋に置いていきましょう)

 

湯の坂温泉は西鉄久留米駅から歩いて10分ほどのところにあります。

周りは住宅街。なぜこんなところに温泉が?という感じです。

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夜は2階の食堂でいただきました。

日帰り客も使う、よくあるスーパー銭湯的なお食事処でした。

でも味は美味。丁寧に作ってます。

お薦めのちゃんぽんと、砂肝をいただきました。

(お値段高くなかったですよ~1000円ちょっと超えるぐらいでしたから)

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こちらは次の日の朝食。

宿泊代金に含まれています。朝7時より同じ2階のお食事処でいただきます。

朝からおばちゃんたちが一生懸命作った品々。美味しかったですよ。

ごはんと味噌汁はおかわりいただきました(もちろん無料!)。

おばちゃんに「あっはははーよう食べるね~。もう一杯おかわりするかね~」と、

笑顔で突っ込まれました。

(おかず食べちゃったんで、さすがに三杯目は辞退したです、はい)

 

フロントのおじさんも優しい方でした(サービスいいです。気さくですね)。

二度目に訪問した時も「あー前に来られたね~」と笑顔でした、おっちゃん!

日帰り用のお風呂には入らなかったのでわからないのですが、同じ泉源ですから、

つるつるですよ、きっと(日帰り客も多かったし)。

お近くにお立ち寄りの際はぜひどうぞ。HPです。

(ご興味のある方はできれば泊まって、宿泊棟のお風呂をお試しあれ!)

www.kurume-onsen.com

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久留米の郊外には筑後国一の宮の高良(こうら)大社があります。

神社からは麓の筑後平野が一望できます。

山域には朝鮮式山城といわれる「神籠石」の遺構なども見られます。

高良大社さんのHPはこちらです。

(写真撮ってたはずなんですが‥手元に見当たらず‥すみません!)

www.kourataisya.or.jp

久留米に来ましたので、ご当地もの!ということで、

久留米ラーメンもいただきました。

今回は老舗の「大砲ラーメン」さん。

写真は撮っていなかったので(食べ終わってから気づいた!ああ…)、代わりにHPでお許しを‥‥

(濃い目のとんこつラーメンだったような~)

www.taiho.net

三日目:久留米⇒宇佐⇒大阪

翌朝、朝食後に久留米大学前駅からJRで大分県へ向かいました。

タクシーで「久留米大学前駅まで頼みます」って言ったら、

タクシーの運ちゃん「”きゅうだい”ね」と。

きゅうだい‥? 九州大学‥?? ここに九州大学あったかな?

あっ、そうか、”くるめだいがく”で”きゅうだい”かあ~、と妙に納得。

ワタクシ低血圧なので、朝はぼけぼけしていてダメですな~~。

 

大分から特急に乗り換えて、宇佐駅に来ました。

ここからバスで宇佐神宮へ向かいました。 

バスで10分ほどです。

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宇佐神宮は全国に4万社あるといわれる八幡様の総本宮です。

ご祭神は応神天皇

武光誠「宗教の日本地図(文春新書)」を読むと、

宇佐市には現在、宇佐風土記の丘になっている有名な古墳群が見られ、その近くには

宇佐八幡宮がある。このあたりは、航海民を統率した古代豪族、宇佐氏の本拠地であ

った。

宇佐氏は、いちはやく大和朝廷と結びついた。そして、かれらが祭る八幡神奈良時代

東大寺建立を助けた神として朝廷の尊崇をうけるようになった。そして、このことを

きっかけに八幡信仰が全国に広がっていった。

とありました。

古い歴史があるのですね。

称徳天皇のお気に入りの坊さん、道鏡を追放した「宇佐神宮の神託」でも有名ですが、

その遥か以前より、尊崇を集めていたことは知りませんでした。

 

宇佐神宮は大きくは上宮と下宮に分かれます。

高台にある上宮からは、奥宮を遠く遥拝することができます。

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訪問した日は雨でしたが、かえって人も少なく、上宮、下宮と落ち着いて巡ることが

できました。 

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写真では「唐橋」とありますが、「呉橋」の間違いですね(汗)。

鎌倉時代以前よりあるそうです。中国の呉の人が来て作ったから、「呉(くれ)橋」と

いう名前なのだそうです。普段は通ることはできません。

 

こうして1時間ほどでしょうか。

ぐるっと巡ってお別れです。

静かな、神宮さまでありました。

HPはこちらからどうぞ。。。

www.usajinguu.com

 

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・・・ここまで・・・

このあと、宇佐から小倉を経て、大阪へ帰りました。

 

旅のまとめにもありましたが、宇佐駅のホームに大きな看板があって、

「USA」って大きな文字で書いてありました。結構ウケました。

帰ったあと、知り合いに「日本国内にアメリカがある場所は?」ってクイズを出したら

「米軍基地?」⇒ブッ、ブー。不正解!

「正解は大分の宇佐。USAだから(笑)」って言ったら、どつかれました。。。

(しょーもない冗談でした‥‥)

 

九州はいいところですね。

人柄も優しいし、食べ物、お酒も美味しいし。(お値段高くないし!!)

また再訪したくなりました。

 

今回は2泊3日の九州北部を巡る旅の紹介でした。

また機会がありましたら、旅の思い出に触れたいと思います。

 

ではでは!

最後までご覧いただいてありがとうございます! お礼申し上げます!!  

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